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〖霜始降〗遠野の郷にも、冬到来

 令和5年11月16日(木)朝、遠野の郷では、本格的な霜降る光景が見られました。

標高400mほどの、遠野市上郷町平倉の朝です。

 霜と気温との関係は、必ずしも厳密なものではないようですが、霜は最低気温が4℃以下になると発生しやすくなると言われています。

ススキがしばれています。

 この日の遠野市の最低気温は、‐0.8℃でした。
 いよいよ、遠野の郷にも冬到来です。

ススキが目覚め始めましたね。

 「遠野物語」第103話には、遠野の郷の冬の説話が収められています。

小正月の夜、または小正月ならずとも冬の満月の夜は、雪女が出でて遊ぶともいう。童子をあまた引き連れてくるといえり。里の子ども冬は近辺の丘に行き、橇遊びをして面白さのあまり夜になることあり。十五日の夜に限り、雪女が出るから早く帰れと戒めらるるは常のことなり。されど雪女を見たりという者は少なし。

「遠野物語」第103話

 本州でも岩手は寒い地域ですが、その中でも「一に薮川、二に田代(区界のこと)、三、四がなくて、五に遠野」といわれるくらい、北上高地にあるこの3つの地域はとても冷える土地として有名です。

しばれていた猿ヶ石川の川沿いは、陽光を浴びて目覚めたようですね。

 いよいよ「五に遠野」といわれる寒さがやってきます。
 遠野の郷は、冬も美しいですよ。
 おでんせ、遠野へ。

遠野の郷の冬は、これからです。

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