🛫遠野台湾インターンシップ2024
令和5年度末の3月19日(火)から29日(金)までの10泊11日の日程で遠野台湾インターンシップ2024が行われました。
台湾インターンシップ
このインターンシップは、遠野市のグローバル人材育成事業として、遠野市在住の高校生を対象に行われたもので、令和4年度に続き2回目の実施でした。
高校生6名が、日本食材を多く取り揃える台湾の高級スーパー・マーケットである台中市の裕毛屋(裕毛屋起業股份有限公司)におけるインターンシップを中心とした、台中市・台南市・台北市での様々な学びにチャレンジしました。本校からは3名の生徒が参加しました。
台中市は台湾三大都市の一つで、台湾島北西部にある人口約280万人の台湾第2の都市です。日本の大阪市より10万人ほど多い大都市です。
台中市でのインターンシップ、スタート!
20日(水)からいよいよインターンシップです。
20日は、主に裕毛屋の工場やスーパー・マーケットの店内の見学や寮周辺の散歩兼見学をしました。
21日(木)からは、工場での業務体験です。
2人ずつ3チームに別れて、パンやまんじゅう作り、白玉の餡作りの作業、工場でのクコの実を真空パックにする作業、胡麻の餡を計量し丸める作業、豆乳瓶やお茶の瓶を出荷できる状態に仕上げる作業をしました。
工場での業務体験をしてみて、1人1人の社員さんの、丁寧かつスピーディな仕事がとても印象に残りました。細かい所まで拘って商品を作っているところに、プロ意識をとても感じました。
23日(土)からは25日(月)までは、スーパー・マーケットの店内で、パン、野菜、肉、魚、デリカ、グロッサリーの6つに分かれて、それぞれ業務体験をしました。
店が混雑してきたら、レジ打ちの手伝いもしました。
レジ打ちを体験してみて、日本と比べてとても早いことに驚きました。自分が入った方がレジが遅くなるんじゃないかとかも考えました。裕毛屋では袋詰めを店員さんがやってくれるため、買う側の負担が少なくなります。しかし、混んでいる時には焦りが凄くなりそうだと思いました。
24日、午後3時頃に業務体験が終わりました。
その後は、台湾屈指のインスタ映えスポットである宮原眼科にバスで行きました。
インスタ映えスポット「宮原眼科」
プレゼン!
26日(火)は、工場と店内で働いてみたことを踏まえて、裕毛屋の店長さんに、どうすればお客さんの満足度が上がり、スーパーの売上アップに繋がるかについてプレゼンをしました。
台湾でのインターンシップに参加して、物の製造過程から売るまでどんな人がどのような思いで、どんな人に売られているのか知ることができたので、これからもっと物を大切に使っていきたいし、普通が伝わらない中で様々な角度から物をみて多角的に考えられるようにしたいと思いました。
台南市
27日(水)は、台南市に移動しフィールドワークをしました。
台南市は、人口約190万人で、台湾では台北市、台中市、高雄市の三大都市に次ぐ規模の大都会です。
日本の札幌市と同じくらいの規模です。台中市から約150㎞離れています。
ちなみに、台湾三大都市といわれますが、現在の人口ランキングには変動があり、人口が最も多いのは新北市で、台北市はベスト3には入っていません。
台湾は、日清戦争の結果、講話条約である下関条約によって清朝から日本に割譲された明治28(1895)年から、第二次世界大戦で日本が降伏した昭和20(1945)年までの50年間、日本の統治下にありました。
台中市の宮原眼科もそうですが、台南市には、この歴史を物語る様々な建造物などが残されています。
台北市
台南市の次は、台湾での行程の最後、台北市です。台湾の首都にあたる台北市は、人口約260万人で、日本の名古屋市より30万人ほど多い大都市です。台南市から台北市までは約300㎞です。
台湾に来て感じたこと
台湾に来て感じたことは、日本と繋がりが深いことから、日本人にとても優しく気遣ってくれるし、話しかけてくれると感じました。
全く知らない人でも、日本語を聞いて話しかけてくれる人や、自分達がスマホで調べながら言い合っている時に「大丈夫ですか」と声をかけてくれる人、「Japan?」と聞いてくれる人が多いと思いました。
また、学びとは、ただ単に学問のことだけではなく、自分が実際に体験して成長したり、時には失敗したり、でもそれが自身の経験となり色々なことを吸収して、今後できるようになったりなど、自分の成長に繋がることが学ぶということなのかと思いました。
日本に居るだけじゃ学べないことが多過ぎたので、もっと日本の中でも、もっと色んな所に行って地方ごとの文化などを学んでいきたいと思います。
令和6年4月3日に台湾東部沖地震によって被災された皆様に、心からお見舞い申し上げます。また、皆様の安全と、被災地の一日も早い復興を心からお祈り申し上げます。