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あの日のことは忘れない


令和6年1月1日(月)元旦

この日の石川県は、冬の日本海側には珍しいうららかな天気でした。
下の画像は、地震が発生する数時間前の石川県国幣大社氣多神社(パワースポットでも有名な北陸にある神社)です。多くの参拝客が訪れ、にぎわいを見せている様子が伺えます。
ところが、16:10、石川県能登半島にある鳳珠郡穴水町の北東42kmを震央とし、マグニチュード7.0以上、最大震度7の地震が発生しました。地震により家屋倒壊や土砂災害、津波などが発生、多くの死傷者が出るなど甚大な被害に見舞われました。令和6年能登半島地震です。

万葉の時代から北陸の大社として尊崇も厚い氣多大社
地震発生時は立っていられない程の揺れと地割れが起こったそうです
発生後、日暮れの道路には地割れもあり交通機能は麻痺しました

復興教育学習会を実施しました

遠野高校では、1月に「いわての復興教育学習会」を実施しました。
1学年と3学年は「鍋城の時間」(朝読書の時間)に、2学年はロング・ホームルームの時間を使って、副読本である『いわての復興教育』の、「いきる」「かかわる」「そなえる」の3つの項目の内から興味関心のある項目をそれぞれ生徒自身に選んでもらい、読み終えた後に学んだことや考えたことをそれぞれワークシートに書き込んでもらいました。

「いわての復興教育」とは

「いわての復興教育」とは、生徒が郷土を愛し、その復興・発展を支える一人となれるよう、東日本大震災津波の体験から得られた3つの教育的価値「いきる・かかわる・そなえる」を育むために、平成24年から岩手県内全ての学校で取り組んでいるものです。

「いきる・かかわる・そなえる」とは、震災津波の体験からクローズアップされた教育的価値を明らかにし、「生命や心について」「人や地域について」「防災や安全について」の3つに分類したものです。
これらは、生徒達が「震災津波の教訓を後世に語り継ぎ、自らの生き方あり方を考え、夢と未来を開き、社会を創造する」ために必要なものと考えて分類されたものです。
次に生徒達が今回の復興教育学習会で学んだことを一部紹介させていただきます。

〔生徒の学び〕『生きる』を読んで

⑬あの娘へ~東日本大震災被災者の手記から~を読んで
地震発生後、遠野市の道路も仙人峠も通れず、避難所や病院で人があふれて行き場を失くして困っていた人がいたことを知りました。避難所に来た2歳くらいの女の子が、「ママー、ママー、ママー」と泣き叫んでいたというのが、(当時の)自分もそうだったんだろうなと思いました。私は、お母さんが仕事を抜け出せず、お姉ちゃん、お兄ちゃんが避難所で面倒をみてくれたので感謝したいです。(1年生)

〔生徒の学び〕『かかわる』を読んで

㉗釜石高校の震災伝承活動を読んで
釜石高校の震災伝承活動について読んでみて、自分が経験したこと、研修で学んだことを自分の母校で伝承していてとてもすてきだなと思った。誰もができることだけれど、こうして多くの人達に津波の恐ろしさを伝えることができるのは限られた人達だと思うし、それだけの気持ちを声にして届けているというのがすごいと思った。(2年生)

〔生徒の学び〕『そなえる』を読んで

㉚日本列島にはなぜ自然災害が多いか地震・津波・水害・土砂災害と地形を読んで
日本は自然災害の多い国だと思ってはいたけど、地震・火山活動で放出されるエネルギーが世界全体の約10分の1を占めるほど多いということに驚いた。その他にも地形の関係で被害が大きくなってしまうことがあり、どの地域に住んでいても備えが必要だと思った。被害の拡大を防ぐために、自然災害による被害を経験したこれまでの教訓を次の世代にもしっかり伝えたい
(3年生)

今の高校生たちが、いわゆる「3.11」東日本大震災津波を経験したのは3歳~5歳のことです。小さい頃の記憶は、詳細が分からないものであっても、その時に感じた恐怖周囲のただならぬ様子は忘れることができないと思います。
生徒たちは、今回の復興教育学習会から、当たり前にあるこの命の大切さ、震災への教訓を伝承すること、日本の地形上の特徴を知り常に防災への備えをすることの重要性を学習しました。

令和6年能登半島地震で被災された皆様方の一日も早いご復興を心よりお祈り申し上げます。


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