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🌸【令和5年度卒業式】私たちは新たな一歩を踏み出します


🌸令和6年3月1日(金)春雪

この日は、これまでの暖冬がまるで嘘であるかのような降雪。
まるで卒業生との別れを惜しむかのよう・・・
本日は岩手県立遠野高等学校の卒業式が挙行され、男子53名、女子50名の計103名の生徒が学舎を巣立っていきました。
コロナ感染症対策が緩和された今年度は、従来どおり在校生と保護者に見守られながらの卒業式となりました。
本校では、卒業生全員が式の中で卒業証書を校長から授与されます。

103名の卒業生着席がしました

🌸卒業証書が授与されました

校長先生の目を真っ直ぐ見て卒業証書を受け取ります
背筋がピンと伸びていて美しいですね
卒業おめでとうございます!
ステージを見つめる卒業生
卒業証書を全員が左側に抱え、挨拶を聞きました
3年間の思いを込めて校歌を歌います

🌸最後は、今年度前期生徒会長であった生徒からの答辞

下の画像を見ると分かりますが、この生徒は全く俯かないで話をしています。約2,000字相当もあるこの挨拶、まったく淀みなく自分のこれまでの3年間の思いを言葉に乗せ、挨拶をしました。時々泣きそうになり、声を詰まらせながら語る様子は、聞く側の心を激しく揺さぶりました。目頭が熱くなる。
挨拶は、言葉じゃない、心で伝えるものということを改めて示してくれた感動的なシーンでした。
それでは、答辞の内容全文を掲載いたします。

聞く側の心を激しく揺さぶりました

答 辞
 厳しかった寒さも和らぎ、柔らかな日の光に春の訪れを感じる季節となりました。本日は、先生方をはじめ、ご来賓の皆様、保護者の皆様のご臨席のもと、私たちのために心のこもった卒業式を挙行してくださり、誠にありがとうございます。卒業生を代表し、厚く御礼申し上げます。先程皆様から頂いたお言葉を胸に、私たちは、新たな一歩を踏み出します。
 希望と不安を胸に、遠野高校での生活をスタートさせたあの日から、3年の月日が経ちました。高校生活は本当にあっという間でしたが、今日に至るまでの道のりは、楽しかったことや嬉しかったことだけではありませんでした。多くのことを経験した3年間は、とても密度の濃い時間だったと思います。
 私たちが入学した時には、新型コロナウイルス感染症の影響により、すでに学校でも新しい生活様式が定着していました。そのため、常にマスクを着用しなければならず、クラスメイトの顔すら覚えるのに時間がかかりました。制限がある中でも、毎日学校で授業を受け、ほとんどの行事を縮小した上で実施することができたとはいえ、いつまで続くのか分からない生活に、やるせない思いが募りました。しかし、昨年度から今年度にかけて、徐々に様々な制約が緩和されていきました。一年越しに開催できたうさぎ狩り。関西で楽しい時間を過ごした修学旅行。全校生徒が一体となって感動を共有できた、野球とサッカーの応援。3年目にして、ようやく地域の方々に活動の成果を披露することができた鍋城祭。制限のある生活を送ってきたからこそ、それらを初めて経験できた時の充実感は、とても大きいものでした。それと同時に、私たちの手で本来の形の行事をつくることができるか不安だったことや、トラブルが起こり挫折しそうになったこともありました。それでも、普通の行事ができることは、「当たり前」なようで「当たり前ではない」と、この数年で痛感したからこそ、私たちが今置かれている環境に感謝して活動に向き合うことができました。そして、行事を全力で楽しんでいる時や、学年関係なく応援し喜びを分かち合っている時に、みんなの笑顔が溢れる瞬間が、本当にかけがえのないものであるということを実感しました。コロナ禍を経験したからこそ得ることができた学びと、壁を乗り越えた経験は、私たちにとって大切な財産となりました。
 今、ここにいる私たちが成長し、卒業を迎えることができたのは、たくさんの方々が私たちを支えてくださったからです。
 3年間、私たちを導いてくださった先生方。常に私たちのことを一番に考えてくださった学年団の先生方は、時には優しく寄り添い、時には熱い言葉で私たちを鼓舞してくださいました。とても個性が豊かなこの学年を誰一人として見捨てずに、そばで見守ってくださる先生方の温かさを、この3年間で何度も感じました。未熟な私たちが、社会に出られるくらいに成長することができたのは、紛れもなく先生方のご指、導のおかげです。また、いつも分かりやすい授業をしてくださり、質問すれば丁寧に教えてくださった教科担任の先生方、部活動や進路活動の指導をしてくださった先生方、陰から支えてくださった事務員さんや用務員さんのおかげで、充実した学校生活を送ることができました。本当にありがとうございました。
 18年間私たちを育ててくれた家族。家族の支えがあったからこそ、私たちはここまで成長することができました。今までたくさん迷惑をかけてしまいましたが、本当に感謝しています。そして、夢を後押ししてくれてありがとうございます。親孝行ができるのはまだ先になってしまうと思いますが、夢を叶えて立派な大人になれるように頑張るので、もう少しだけ待っていてください。これからも見守っていてくれたら嬉しいです。
 在校生の皆さん。皆さんにとって私たちが頼れる先輩になれたかは分かりませんが、皆さんがついてきてくれたおかげで、様々な活動を成功に終えることができました。また、活動の中で力を貸してくれる皆さんは、とても心強い存在でした。これからは、皆さんが遠野高校の歴史に新たな一ページを刻む番です。伝統を守りつつ、さらに活気のある遠野高校をつくっていってください。そして、高校生活はあっという間に終わります。仲間と過ごす日々を大切にし、自分の目標に向かって突き進んでください。
 卒業生の皆さん。私は、この学年の一番の良さは、明るい人が多いことだと思います。明日になれば、もう休み時間に響く賑やかな声を聞くことがないと思うと、少し寂しいです。皆さんと共に学び、様々な経験を積んだ3年間は、本当に貴重な時間でした。これから先は違う道を進むことになりますが、5年先、10年先も、皆さんが持ち前の明るさを失わず、それぞれの理想を追い続けていることを願っています。お互いに頑張りましょう。 
 4月からは、新たな環境での生活が始まります。ここにいる一人ひとりが、将来への希望に胸を膨らませていると思いますが、時には厳しい現実に直面し、自分が目指すべき姿が見えなくなってしまうこともあるかもしれません。しかし、3年間自分と向き合い、困難を乗り越えてきた私たちには、どこかで立ち止まったとしても、再び前に進むことができる力があるはずです。この学び舎での経験を糧に、日々情勢が変化していく現代社会の中でも、夢の実現に向けて一歩ずつ着実に歩んでいきます。
 結びに、私たちの学校生活を支えてくださった全ての方々に改めて感謝を申し上げるとともに、遠野高等学校のさらなる発展と皆様の御健勝を卒業生一同心より祈念し、答辞といたします。

R5卒業生代表答辞
卒業しました~!
卒業です!
3年間、ありがとうございました。

🌸あれれれ?平ちゃん?

サッカー部も途中から参戦 卒業生ばんざーいッ!

卒業式が終わった午後、毎日通った西側昇降口で、卒業生達が弾ける笑顔で『卒業生ッ‼️バンザーイ‼』
はいッ、次の合図で『〇〇〇バンザイ!』
あれれれ?平ちゃん?
これって某テレビ局の『○○○バンザイ!』じゃない?
この記事は後日に紹介しますね。

卒業生のみなさん、卒業おめでとうございます‼
お世話になりました。

今日も遠高生は、遠野高校の歴史に新たな1ページを刻みます!



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