芸術の秋です。
🎼声楽鑑賞会がありました
令和5年9月15日(金)の3・4校時。
1学年の芸術の時間に、テノール歌手の方とピアノ奏者の方を本校にお招きして、令和5年度声楽鑑賞会が行われました。
今回の演奏は、生演奏に触れる機会を持ち、芸術に対する理解を深めると共に、音楽や演奏の価値を見出し、生涯を通じて芸術を愛好する心情を育てることを目的に、開催されました。
よって本日の芸術の授業には、音楽科目選択者以外の書道科目・美術科目を選択している生徒も参加しました。
さて、どんな演奏会になるのか。楽しみですね。音楽の担当の先生から、今日お越しになられた演奏者の紹介がありました。
本日演奏してくださる方は曽部遼平さん(テノール歌手)と實川飛鳥さん(ピアノ奏者)です。
曽部さんは、岩手県の高校のご出身で、東京芸術大学音楽部声楽科卒業し、数々のオペラ出演やソリストの経験を持つ方です。實川さんは、昨年までオーストラリアに滞在していたそうです。現在は、日本とオーストラリアを拠点に、ピアノソロの他、伴奏・室内楽の分野で幅広く活動しています。
こんな、素晴らしい演奏家が遠野高校に来るなんて!なんて贅沢な授業でしょう!
🎼まずは、曽部さんの演奏から
最初に日本の曲、「浜辺の歌」、「野の羊」、「落葉松」、「親船小舟」を披露し、抒情的なリズムに合わせて豊かに歌い上げました。
後半は、「漁師の歌」、「水の上で歌う」、「フニクリ・フニクラ」、「オ・ソレ・ミオ」を演奏しました。演奏の合間には、曲の歌詞の意味や作品の時代背景などをわかりやすく解説していただきました。
🎼次は、實川さんのピアノ演奏を
實川さんは、フィギュアスケートでもお馴染みの曲、ショパンの「幻想即興曲」を演奏しました。普段オーストリアと日本を行き来し活動している實川さん、最後には空港でも流れているワルツを演奏してくれました。今でもオーストリアでは、舞踏会があってワルツを踊る習慣があるのだとか。若い人たちが着飾ってデビューするそうで、日本では想像できない話ですね。
🎼ラウンジは、まるでオペラコンサート
「せっかくの機会だから、1年生だけではなくて、他の生徒にも聞いてもらいたい」との思いから、お昼休みに校舎3階のラウンジで演奏を披露してくれました。
曽部さん、もう2時間も歌ってるのに?大丈夫?曽部さんの歌声に、生徒たちがどんどんラウンジに集まってきました。もちろん、先生方も。
始めに「帰れ、ソレントへ」を演奏、曽部さんの素敵な歌声がラウンジに広がります。どこかのオペラのコンサート会場のよう。
「カーロ・ミオ・ベン」「オ・ソレ・ミオ」に続き、最後はなんとトゥーランドットのアリア「誰も寝てはならぬ」を大熱唱しました。すごい声量が、ラウンジに響き渡ります。フィギュアスケーター荒川静香さんのイナバウアーでもお馴染みの曲ですね。
お二人の素晴らしい演奏に生徒たちは大歓声をあげました…
魂を揺さぶるような演奏でしたね。