遠野の郷の北東部に広がる荒川高原
遠野の郷の北東部には、平成20(2008)年3月に、馬文化の景観地として国によって選定された重要文化的景観である「荒川高原牧場」があります。
この荒川高原牧場が広がる荒川高原は、遠野三山の一つにして北上高地の最高峰、そして、旧盛岡藩の三鎮山の一つである早池峰山(標高1,917m)の南麓に広がる標高約700mから1,000m、面積が約2,500haの広大な高原です。
荒川高原は、中世には、採草地として、近世には牧場として遠野の基幹産業だった馬産を支えました。今でも夏は放牧の場所として利用されています。
馬文化の景観地ですが、和牛の放牧が主体となっています。もちろん、馬の放牧も行われています。
時期になると、馬の生産者や農家の100頭ほどの馬が放牧され、馬産地遠野ならでは風景となっています。
この高原には、遠野市街地から車で約40分で到着します。
道のりには、ニホンジカやカモシカ、タヌキなどの野生生物と遭遇することがあり、特に夜間の走行にはニホンジカの群れを見ることができます。運転の際にはご注意ください。
また、この高原は、夜になると満天の星空に覆われます。ここは、遠野の郷で一番宇宙に近い場所ともいわれています。