私達はあの日(3.11)のことを決して忘れない
令和6年3月5日(火)~3月6日(水)の鍋城の時間(朝読書の時間)において、1・2学年を対象に2回目の復興教育学習会を行いました。
これは、3.11を風化させないよう、この時期に学習会を行い、当時の様子を振り返りるとともに、災害に遭った際の避難経路を確認するというものです。
学習会では、「岩手の復興教育」副読本の「そなえる」に掲載されている
災害の時は「てんでんこ」~誰のことも責めないために~を読み、学んだことや考えたこと、また震災が起こった時の帰宅手段はどうするか?ワークシートに書き込みました。
○災害の時は「てんでんこ」…
「てんでんこ」って何か皆さん分かりますか?
「てんでん」とは「てんでんばらばらに」という意味です。津波が来たら、すぐに各自てんでんばらばらに高台に逃げろという、津波襲来時の教訓を示したものが「てんでんこ」です。
前回の復興教育学習会と同じく、生徒は私語一つなく真剣に取り組んでいました。
今回のワークシートに書き込んでくれた生徒の学びの一部をご紹介します。
○自分の命に責任を持って…
東日本大震災を経験した人でも誰一人として同じ経験をしたわけではないということに改めて気づかされた。私も東日本大震災で大きな揺れや停電、避難を経験したけれど、津波や家の倒壊などは経験しなかったし、家族が離れ離れになることもなかった。この経験の違いが将来自分の命に係わることがないように備えておきたいし、自分の命に責任を持って自分でできることをしたい。
○「てんでんこ」のことを忘れないで
自分も釜石に住んでいたので、釜石の街が一瞬でなくなっていたのを思い出しました。でも、震災後も年に何回も避難訓練をしました。実際に私がいた小学校では津波で被害があるところにあったので、地震の時全校で避難したけど、少しパニックになってしまうことがあったので、「てんでんこ」のことを忘れないでいきたいと思いました。
○誰も責めることのないように
私はテレビのニュースでしかこの地震を知らないですが、岩手に来てからテレビで観た以上のことが起きていたのが衝撃的でした。誰も責めることのないように自分のことを守り相手のことを守る準備を予め行いたいです。
東日本大震災が起こった当時、生徒は3歳又は4歳でした。当時のぼんやりした記憶や、震災後に行った避難訓練の記憶など、3月11日近くに実施した学習会で副読本を読み進めたことで、新たな気づきや学びに繋がったようです。
遠高生は『あの日のことを決して忘れません』