未来を信じて歩み続ければ 乗り越えられる
令和6年1月9日(火)。
この日の1校時、第一体育館にて令和5年度冬季休業明け始業式及び全国サッカー選手権大会報告会が開催されました。
昨年の大晦日には、全国高校サッカー選手権大会があり、そして新年5日には、遠野高校生3名が遠野市の中高生海外派遣交流事業でアメリカ合衆国テネシー州ハミルトン郡チャタヌーガ市へ出発しました。
辰年は、運気が上がり夢が叶う年だとか…。今年も遠野高校が躍進できるといいですね。
◉校長講話がありました
校長先生から、全校生徒へ新年の挨拶と、冬季休業前の終業式での「心のコントロールのしかた」の続きとして、それではどのように自分自身のものにするかについて、具体的なお話がありました。
心をコントロールするためには…
①大きな壁に直面した際には、その厳しい現実を認識し受け容れる
②物事のとらえ方、観点を変える
というのが、前回のお話でした。
この①・②を自分自身のものにするために、「心のコントロール」の参考になる優れた実践例を真似てみるのがいい。
例えば、真似るべき身近な実践例の一つは、今回の全国高校選手権において、強豪校を相手に、不撓不屈の精神で戦った本校サッカー部である。
私たちが直面する様々な出来事には、自分の力ではどうしようもないことや、どうしようもないと思うことがあり、そのような困難な状況を乗り越えるために大切なことは、最後まで諦めないということである。この最後まで諦めないことを故事成語で「不撓不屈」といい、今回、サッカー部が全国大会で見せてくれたものである。
しかし、最後まで諦めない、というのは全然簡単なことではなく、とても難しい。
今から約80年前の第二次世界大戦中、ナチスが設けた強制収容所での辛い極限状態での生活の中、ユダヤ人をはじめ多くの人が亡くなった。フランクルが著した「夜と霧」には、そのような中でも奇跡的に助かった人がいたことが記されている。それでは、なぜ生き延びられたのか。
「最後まで諦めない」ということに関して、多くの人は、例えば「クリスマスまでは」というように期限付きでの諦めない心を持つことができた。しかし、その期限を過ぎてしまうと、そのような人達は強制収容所の中で亡くなってしまった。生き延びた人には、ささやかでも本当に最後まで希望を持ち続けた人が多かったという。
今回のサッカー部の姿は、その難しい「最後まで諦めない」ということを見せてくれたものであり、これを素晴らしい実践例として真似るのは、「心のコントロール」を自分のものとするのに、とても有意義なことである。
大切なことは、最後まで希望を持ち続けること。たとえ悪いことがあったとしても、最後まで未来を信じて歩み続ければ、乗り越えられる。
今回は、全国高校サッカー選手権を例に挙げたが、日常生活の中で、遠高生個々が、最後まで諦めず一つ一つの課題を乗り越えて自らの目標に向かって行くことも、素晴らしい実践例になる。その個々の姿が、周囲の人達に真似されることで良い影響を与え、遠野高校がチーム遠高として成長し飛躍できる1年であって欲しい。
校長講話は、このようなお話でした。
◉生徒会長挨拶がありました
生徒会長は、大晦日の全国高校サッカー選手権、元旦に起こった地震、そしてこれからの学校生活の心構え等を話しました。
◉第102回全国高校サッカー選手権大会報告会で感謝の言葉を伝えました
サッカー部主将から、今回の大会結果の報告と、これまで応援し支えてくれたことへの感謝の言葉があり、全校生徒から労いの拍手がありました。
特にサッカー部の3年生の皆さん、本当にお疲れさまでした。
この日は、2時間目以降から本格的に授業が開始。
冬季課題は終わったのかな。学校生活の時間帯に体も心も整えていきましょうね。そして3年生は大学入試共通テストに向けて最後の追い込み!
今年も、遠高生は『修徳尚武』を実践します!