🐰遠野の逸話
☆地名の由来
〜昔北上の山に包まれ豊かな湖があった〜
これは地元の小学校に伝わる歌の冒頭で遠野のことを歌っているのですが、遠野で湖はほとんど見かけません。しかし、地質調査などで遠野は遥か昔湖だったことが分かっています。実は「遠野」という地名はアイヌ語で「湖の丘」を意味する「トーヌップ」が由来となっています。「トーヌップ、トーヌ、トオノ」というように変化して現在の地名になったそうです。平野の野という漢字が当てられているのに本当は湖だったなんて。皆さんも自分の住む町の地名を調べてみると面白い発見があるかも知れません。
☆遠野のカッパは赤い⁈
遠野のカッパは赤ガッパと言われています。その理由は諸説ありますが、遠野は昔、幾度も飢餓に見舞われ、口減らしのために子供を川に置いていくということもありました。その赤ちゃんが化身した姿がカッパだという一説があります。この話を知った時、私たちが元気に成長できることや食べ物に困ることなく生活ができていることは当たり前のことではないんだなと感じました。
☆さすらい地蔵
国道340号沿いにある白幡神社にはさすらい地蔵と呼ばれるお地蔵さんがたたずんでいます。傍にある石碑にはこのようなことが書かれています。「力自慢の若者たちが、この地蔵を担ぎ歩き、ところ構わず投げ出し、これを見つけたものがまたどれどれと持ち歩き、いつのまにか元の台座に戻ってくるので、この名がつきました。また、このように若者たちに人気があるので、男好きの女地蔵とも呼ばれています。」とても親しみの湧くお地蔵さんだということがわかります。さすらい地蔵を担ぎ歩くことはできませんが、お地蔵さんが縁起を担いでくれそうです。