武田菱とスズランを配した校章
本校の校章は、戦前の旧学制から戦後の新学制への移行に伴い、昭和24(1949)年に旧学校である岩手県立遠野第一高等学校と旧女学校である岩手県立遠野第二高等学校が統合する際、制定されました。
この校章は、旧中学校第39回卒業生であり、東京美術学校(現在の東京東京藝術大学美術学部)出身の永田守氏の考案によるものでした。
校章の中央には、旧中学校の校章であった武田菱をおき、その外側に旧女学校の校章であったスズランの花を配していて、男女共学である現在の遠野高等学校を表徴するデザインになっています。
武田菱は遠野南部家の裏紋であり、スズランの花はその城址の背後に聳える物見山に咲く可憐な花です。
旧中学校の校章として武田菱が採用された由来については、本校の70年史に、「古い校友会雑誌の中に次の文が掲載されていた」として、以下のように紹介されています。