⚽遠野高校サッカー部の歴史
遠野高校サッカー部は、令和5(2023)年度の第102回全国高等学校サッカー選手権大会に、3年ぶり30度目の出場を果たしました。
今回の全国大会の結果は、残念ながら、初戦となった2回戦で、熊本県代表の熊本県立大津高校に0対1で惜敗しました。
しかし、全国選手権に30度出場したということが示していますように、本校はサッカーの強豪校として実績のある学校ですし、多くのプロサッカー選手を輩出しています。
⚽創部
本校の70周年記念誌によると、サッカー部の創立は、戦後である昭和23(1948)年5月です。
令和6(2024)年度で、創部76年となります。
この歴史は、とても長いものではありますが、本校自体の創立が明治34(1901)年ですから、学校創立の47年後にサッカー部ができたことになります。
また、長い歴史のある本校の部活動の中で、令和6年度現在存在する主な部の創立と比べてみると、意外にもサッカー部は、決して最古参とはいえません。
あくまでも例えば・・・
野球部 明治37(1904)年
剣道部 明治末から大正の時期(資料が残っていないため不明
確)
弓道部 昭和2(1927)年
陸上競技部 昭和3(1928)年頃
サッカー部 昭和23(1948)年
バレーボール部 昭和23(1948)年
バドミントン部 昭和24(1949)年
⚽主な戦績
サッカー部は、昭和26(1951)年に、初めて岩手県大会で優勝を果たしました。
この年の優勝は、高校総合体育大会県大会、県民体育大会、全国高校サッカー選手権大会県大会での優勝で、主要県大会で3冠を達成しました。
ただし、昭和26年は、県大会で優勝しても全国大会出場には至っていません。当時の選手権大会での出場枠は県レベルではありませんでしたので、出場した東北大会で敗れた結果、全国大会出場を逃したのです。
その後の戦績ですが、特に全国高校サッカー選手権大会では、最高戦績が準優勝で1回、ベスト4が2回、ベスト8が3回を記録しています。
昭和35(1960)年 準優勝
※当時の試合会場は関西でした。そして、昭和35年の第39回大会は西
宮球技場でした。
昭和43(1968)年 ベスト4
昭和44(1969)年 ベスト8
平成12(2000)年 ベスト8
平成17(2005)年 ベスト4→これにより、岩手県勢として初めて国立
競技場のピッチに立ちました
平成19(2007)年 ベスト8
なお、本校サッカー部は、令和5年度の第102大会時点で、全国高校サッカー選手権岩手県大会で32回優勝していますが、全国大会への出場枠の関係から、全国大会出場は30回となっています。
⚽初めての女子マネージャー
令和3(2021)年、本校サッカー部75年の歴史の中で初めての女子マネージャーが誕生しました。彼女は、小学校、中学校とサッカーを経験していて、遠野高校入学後、サッカー部に入部し、唯一のマネージャーとして活躍しました。令和5年度の段階で、3年生である彼女が、本校サッカー部の歴史における唯一の女子マネージャーです(令和5年度の段階で、唯一のマネージャーでもあります)。
⚽古前田充 部活動指導員
本校は、その歴史の中で多くのプロサッカー選手を輩出していますが、その中の一人に、古前田充(こまえだ・みつる)さんがいます。
盛岡市出身の古前田さんは、昭和40年代、遠野高校サッカー部で活躍されました。本校を卒業後、大学を経て実業団チームに所属しました。平成5(1993)年に開始された日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)の時代の前です。日本代表にも選出され、国際Aマッチの試合に出場し活躍されました。選手引退後は、実業団のコーチや監督として、Jリーグ開始後はJリーグのベルマーレ平塚(現在の湘南ベルマーレ)で監督として手腕を発揮されました。古前田監督時代のベルマーレには、中田英寿選手が入団しています。その後、大学などでも監督を務められました。
令和3(2021)年度から、遠野市立遠野中学校サッカー部で、令和4(2022)年度から部活動指導員として本校で指導をされています。
現在は決して大規模校ではない本校の、サッカー部の活躍は、伝統校の歴史を基盤として、多くの皆様により支えられているのです。
サッカー部は、これからも新たな歴史を創るべく歩んでいきますので、応援していただけましたら嬉しいです。