江戸時代へタイムスリップ
📚さて、ここは遠高図書館です。
毎日暑い日が続きますね。
さて、ここは遠野高校図書館です。
普段は、昼休みや放課後に開館され多くの生徒が利用しています。また総合的な探究の時間でも利用しています。
小論文作成には欠かせない新書や、話題の書籍、もちろん名作のコミックなど豊富にあり、楽しみながら学べる本がいっぱい揃っています。
いろいろな智の集積の場。
遠野高校ならでは、という感じでしょうか。遠野物語関連の書籍が揃っています。2022年10月号の男の隠れ家にも遠野物語が掲載されました。
遠野物語、熱いね。
📚江戸時代にタイムスリップ『江戸名所図会』
実は、図書館の奥には100年以上前の書籍があり、当時の生徒の探究心を刺激したであろう本が今でも大切に保管されています。
当時の本が大切に保管されている中、「江戸名所図会」というものがありました。この本は、江戸時代後期の天保年間、斎藤月岑(さいとう げっしん)が7巻20冊で刊行した江戸の地誌です。そして長谷川雪旦の挿絵も有名なのだそうです。江戸時代の遠近表現が学べる興味深い図です。
📚理系生徒の心をくすぐる?『気海観瀾』
『気海観瀾』は、1825年(文政8)に、青地林宗が書いた日本で最初の物理科学の刊本です。19世紀初頭のヨーロッパの物理化学の基礎知識が簡潔に記述されています。全部漢文ですが・・・。しかし、図を見ると楽しい。
因みに文政8年は、第12代将軍徳川家慶の治世であり、江戸幕府は日本全国の諸大名に対して、日本に近づく外国船を撃退する「異国船打払令」を発令したのでした。しかし、この本の存在は鎖国撤廃の趨勢が活発であることを示唆しているのかもしれませんね。
遠高生も新しい智に、どんな思いを馳せていたのでしょう・・・。